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毎日日記を書くことを目標にしています

コミュニケーション能力が低すぎる

 コミュニケーション能力というものが低い。

 中高時代、友達というごく狭いコミュニティで生きていた頃は無敵だった。今思えば沢山の人を傷つけていたのだろうが、気づいていないから無敵だった。しかし、今でも当時の友達とのコミュニケーションにあまり困ることはない。基本的によく私に似た人間―ただし総じてコミュニケーション能力含め上位互換である―ばかりで、細かな説明をしなくても会話な成り立つ。一つ二つ文章を飛ばしても皆わかってくれるのだ。そして、皆がお互いの会話をさえぎる。思いついたことを即座に喋る。その環境の番人こと私は環境が変わって、大学生になって素の魅力にまして能力が磨かれていく友人たちと違い未だにあの頃のままである。

 毎回人と話したあとに「あの発言は良くなかったなあ」「私ばかり話して人の話聞けなかったなあ!」などと反省しているつもりであるにも関わらず次の日にも同じことをいっているのだから、よほど反省していないのだろう。無限ループはただのかまってちゃんでしかないので書いたろと思った。文章化の力を信じすぎている。

 昨日推しのゲストにマジで可愛くて最高に素敵な大学生二人組が現れた。華!目が潰れる!というのは冗談にしても、大学1年生の私が逃げた大学生像そのものといった本当に夢の大学生だった。あと顔がすげータイプだった。ああなりたい。

 その二人は初めて麻雀バーに来たそうで、これがおそらく麻雀プロと会う初めて、そんな状況だったようだ。私は一人で息を呑む。初めてにここ!嬉しい!!!!!こんな可愛い女の子たちが!!!!!の気持ちとやべ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!がまざる。その二人が私の左隣に座ったのを確認して、MISSION:絶対に邪魔をしないを発動した。ガチで変な言い方をすれば、私は今試されていた。せっかくの推しのお客様だ、「折角会いに行ったのにほかのお客さんがクソすぎて行きたくて楽しくなかったね〜」にだけは絶対にしてはならない。ほんとうに!!!!!!そんなの自意識過剰すぎだろと思われるかもしれないが、いやしかし「ゲストに会えたのは良かったけど他の客が嫌だった」という経験は私にはある。私にあるということは他人にもあり得るということで、今私には「他の客が嫌だった」と思われないように存在することが最大の使命であった。隣なので!

 このときの正解はおそらく「笑顔で話を邪魔せずに聞いている体制を取る」もしくは「自然と相手の話を聞く質問を投げかける」なのではないかと私は考えた。しかし、私の会話デッキには「自分の話をする」しか入っていない。役に立たねえ会話デッキがよォ゙!!!!!(←冷静に考えるとここがコミュニケーション能力の欠如の根幹であり非常に問題な点ではないでしょうか。)「こうこうこうなんですよね」という会話に「私はこうでした」と入るのは簡単だが、これは決して会話ではない。自分語りだ。そして、会話デッキに偽物の「自分語り」しか持っていない私には間違いなく黙るが最善策であった。

 しかし、黙り方にも技術がいる。話に入らないのは簡単なのだけれどたまたま我々がいる場はカウンター席で私の左にお二人、右は壁である。人間と会話をしないなら虚空と交信するかスマートフォンと会話するほかなく、いくら何でもその二人の話を店全体で聞いている雰囲気のときに顰め面でスマホとにらめっこし続けているヤツは!!!クソだ!!!!!これもまた「他の客が嫌だった」になる可能性を高めてしまう。黙って無表情のヤツ、一番うざい。存在するにも質量をなるべく減らして、摩擦係数を低めなければならない。滑らかに滑らかに、いてもいなくても問題ないように。間違っても「何あれなにか不満なのかな」と思われないように!3分に一回スマホを弄りながら必死にニコニコしていたつもりだったが、citrusのカウンター背後の鏡に写った自分があまりにも虚無顔をしていたので心が折れた。まるで、存在を許せない顔をしている。これで滑らかに過ごそうと思っていたってマ?しにさらせ

 これでも私はにこにこしているつもりなのだ。本当に表情筋を動かしているつもりでその実無表情であるということに気づいたのは秋ごろ、浅井裕介プロに「ようやく笑ってくれるようになったね 前はにこりともしてくれなかった」と言われたときだった。私今までずっと笑えているつもりだったのですが、必死で笑顔作ってるつもりだったのですがそう言われるぐらい表情が死んでいた?それも推しているプロに言われるのだからもう終わりである。どんだけ無愛想で厄介で面倒な客だと思われたことだろう。しかも喋りだすと自分の話しかしないし。終わり。

 さっぱり笑えていない自分と目があってポッキリと心が折れた私は、もう帰ろうと思った。いても害少なくともこんな事考えている時点で!しかし、口を開こうと思ってふときづいた。こんなに楽しく話している空間にそれまで無言仏頂面の女が「すみませんお会計を...」とかいい出すほうがヤバくないか?ヤバい〜〜〜!どう考えても何としてでもこっちを見てほしい構ってちゃんが過ぎる。さっきからゲストは勿論、店員さんもこちらを向いていない。飲み物もまだあるし話しかける理由がないから当然だ。そもそもえいきちさんも綾音さんもこんな時間に私が帰るとは思っていないだろう。急いでいる素振りもなかった。それが?突然?帰るっていい出したら?マジで全人類が常に私を見ていなければゆるせないやつでしかない。恥ずかしい。

 しかし、この女。心底おしゃべりなのだ。黙って何もしないで存在しているということが出来ない。まともな笑顔も作れない黙って座ってもいられない。詰んでいる。このあと誰かに声をかけられたら帰ろうと、ただ自分から声を上げてはならないと鏡の中の自分とにらめっこをする時間。結局私が誰かに声をかけられるより前に二人が帰る動きをした。会話が止まった瞬間、ふとゲストのお酒がないことに気づき、ようやく一杯いかがですかと声を上げようとしてはたとその視線に気づいた。ゲストは横で小さく何かを相談する大学生二人に向いていた。「どうする?」何が?「いや...」何が?ゲストは喋らない。ただ見守っているだけ。............あ〜〜〜〜〜〜〜〜!?もしかしてこの二人が一杯入れるかどうか悩んでてそれを待ってるってコト!?!?なるほどね!!!!!!!!!おまえ黙っとけボケェ!!!!!!!!!

 ちなみにお二人の話は横で盗み聞きしているだけでも面白かった。これが目標とすべき大学生像である。どうか右側にいた人型の肉塊は認知しないまま忘却していてほしい。

 長々と書いたが、私はとにかくコミュニケーション能力、もっと言うなら円滑に会話をし存在する能力にかけている。角がありすぎて水の流れを遮るうざい岩、ここだけ落ち葉が溜まっている状態だ。

 それなのにのうのうと生きているのはひとえに周りの大人が優しいからにほかならない。本当に皆がこの子供に優しい、びっくりするぐらいに。何度も遊んでくれている方々は勿論、私がなにか失礼なことをしただろうに無言で何も言わずブロ解して去っていった元フォロワーも、一度目の対面の悪評を流さないフォロワーも、出禁にしない推したちもみんな優しい!本当に!優しすぎて逆に人を疑った。お前が疑える立場じゃないだろ。

 大人の優しさに甘えられるのも執拗にインターネット上でガキムーブをしていたからだがこの女もう23歳、普通に考えて許されない年齢だ。人の優しさに甘えて甘やかされて笑っていて良いわけがない。もう少し、まともに自立した相互コミュニケーションを取れる対話の出来る人間にならなければならない。まともなおとなに!

ひとまずすでに散々言っているが

・人の話を遮らない

・人が話していることを最後まで聞く

・文脈に合わない思いつきを声に出さない

・「自分はこう」という会話の引き取り方をしない

・人の話を否定しない

・雑談はひとまず肯定で受け取る

・笑顔

すでにわかっていることが多すぎる。何一つ実行できていないのは努力不足です本当に。会話を断るな。受け取れ。議論がしたいならその限りではないが、会話には必ずしも否定は必要ない。受け取れ。頼むから。意見が違ったとき反射で否定するな。否定の言い方もいろいろあるから。飲み会の最初にビールを飲めるそんな人間になれ。飲み会の最初にビールを飲まなきゃいけない道理はないが、今の私は「飲み会の最初にビールを飲める人間」から程遠すぎる。一度なってから動きを得ろ。まずは型にはめろ。型を覚えなきゃ話にならないから!

 これを読んでそこのお前!こういうとこ直したほうが良いぜ!というのがあればどうか最期のお情けで教えてください。

 さようなら。